サーフボードを購入する前に知っておいて損はない情報ばかりなので是非読んでおいてください。
前提知識5選
サーフボードは壊れやすい
サーフボードは発泡スチロール「EPS」や建築材料としても知られるポリウレタン「PU」にガラスクロスを巻いて防水処理したものです。
芯材となるEPSやPUは浮力を持たせるためのものなので、スポンジのように脆くて強度がありません。なのでガラスクロスと樹脂を合わせてフォームの周りをコーティングすることによって防水処理と強度を合わせて出しています。
この時に、強度を出し過ぎるとサーフボードに適度なしなりがなくなるので、ガラスクロスを巻くコーティングの厚みは1~3mmしかありません。
コンクリートの上に落としたら、ほぼ確実にコーティングは割れるし、サーフボードの収納時に車の扉に当てて壊してしまうことも日常茶飯事なので注意が必要です。
初心者の頃はそんな壊れやすい通常のサーフボードよりも壊れにくいソフトボードの購入をおすすめします。
焦らなくてもサーフボードの取り扱いに慣れてから購入で大丈夫です。
技術の習熟度合いにより適切なサーフボードが異なる。
ゴルフクラブやカーレースなんかのスポーツと同じようにプレーヤーの習熟度や身体能力や目的により適切なサーフボードが異なります。
月に一回しか海にいけない人であればなるべくテイクオフがし易いものになりますし、毎週海に通える環境で上達思考の人には少し浮力を落としたサーフボードを勧めます。
上手にボードの機能や特性に助けてもらいながらサーフィンするのが上達する秘訣になります。
- 初心者「ソフトボードやファンボード」・・・とりあえず波に乗る感覚を覚えてサーフィンを好きになる。
- 初級者「大きめ(オーバーフロー)のショートボード」・・・テイクオフがある程度出来るようになったので、ドルフィンスルーやレールを入れる感覚を養い横に滑る。
- 中級者「クラシックツインフィッシュやシングルフィン」・・・アップスが出来るようになり、本格定期にボトムターンの習得に励む。
- 上級者「各々の好きな板」・・・セクションが出れば全てのセクションに合ったターンやさばき方が出来る。
上達するほどサーフボードにこだわる。
上手くなりたい、もっと楽にテイクオフしたい、ターンしやすいボードがいいなどいろいろな理由がありみんなサーフボードを乗り換えます。
上手な人や長くサーフィンをやっている人はみんなサーフボードにこだわりがあり、ほとんどの人がオーダーメイドでサーフボードを作っていて、有名メーカーでオーダーしたり、各地の地元に根付いたローカルショップのサーフボード「ガレージシェイプ」をオーダーしたりします。
長さ、幅、厚さ、ロッカー(板の反り具合)、コンケーブ(板の底面のトンネル状の削り込み)、カラーなどサーフボードを構成する様々な要素を自分専用にカスタムオーダーして、その時々の悩みや願望を叶えます。
みんな複数本所有している。
各地域の波質やその日の波に合わせて板を乗り換えたり、コンペ指向の方はバックアップ(予備)ボードとして複数のボードを所有したりするので、1本のサーフボードを使い続ける人はいないです。
リセールバリューがあるもの、ないものの差がある。
有名メーカーのものや壊れにくいモールドボードはリセールバリューが落ちにくいですし、ガレージシェイプの板は値段が全然付きません。
最近のソフトボード人気も相まってソフトボードのリセールバリューはかなり高いです。
初心者におすすめ出来ないサーフボード
いきなりEPSやPUのロングボード
重い・デカい・高いの三重苦にプラスして壊れやすいので、サーフボードの取扱いに慣れていない頃にはおすすめしません。
確かに浮力があり、長さがあった方がテイクオフはしやすくなりますが、破損のリスクや海でサーフボードを流してしまい他のサーファーに怪我をさせてしまうリスクがあります。
安いネットで売っている中国製サーフボード
フォーム、クロス、樹脂全ての素材の質が悪いのですぐに壊れます。
友人はSCELLというブランドを購入していましたがフォームはスカスカですし、すぐに剥離しました。
修理に追われる時間や費用が無駄ですので少し高くても適正な値段のものを買いましょう。
メルカリ、ヤフオクなどで買う中古のボード
いらないボードだから売っているのでどこかしら不具合があるものが多いです。
水を吸ったまま修理してバランスが悪くなっていたり、ノーズ折れのボードを画像修正してリペア無しとして売っていたりします。
基本的にメルカリやヤフオクは自分のボードを売るだけの利用にするのがおすすめです。
ストリンガーが1本以下のソフトボード
ストリンガーとは板の左右中心にある木の板の芯材のことです。
ソフトボードは芯材となるEPSの発泡率が高くなっているのと、コーティングの仕方も通常のサーフボードと異なるので板自体がしなりやすく波のパワーに負けやすいというデメリットがあります。
そのような理由でソフトボードの場合はストリンガーが2本以上入っているものがおすすめです。
サーフボードの分類
ソフトボード
EPSフォームにスポンジのような柔らかい素材を貼り付けた大量生産のボード。
ソフトボードを買うときはストリンガーを2本以上入っているものを選びましょう。
モールドボード
EPSフォームにエポキシ樹脂&PVC(塩化ビニル)をバキュームする形でラミネートした大量生産のボード。
以前はパッコンボードと揶揄されていましたが、最近は性能が高いものも増えてきました。
EPSボード
EPSと呼ばれるフォームにガラスクロスをエポキシ樹脂でラミネートしたボード。
フォームを荒削りするシェイプの工程を機械化されているブランドもあるが、ほとんどのブランドやその他の工程は一本一本手作業で制作される。
PUボード
PU(ポリウレタン)フォームにガラスクロスをポリエステル樹脂でラミネートしたボード。
フォームを荒削りするシェイプの工程を機械化されているブランドもあるが、ほとんどのブランドやその他の工程は一本一本手作業で制作される。
サーフボードの選定ポイント 5選
- 怪我に繋がりにくいこと
- 壊れにくいこと
- 浮力があり、テイクオフが楽なこと
- 取り回し・持ち運びが容易なこと
- リセールバリューが高いこと
おすすめのソフトボード
キャッチサーフ オデイシー ログ 7’0”
キャッチサーフ オデイシー ログ 6’0” x 22 x 3 1/8 57L
キャッチサーフ オデイシー ログ 7’0” x 22 x 3 1/8 72L
ストリンガー3本で強度◎
FCS対応オリジナルフィンボックスでカスタム性○
女性や体重の軽い方は6’0”の短い方でも可
ソフトボードのパイオニア的存在のキャッチサーフの商品はもちろんリセールバリューも高いし、強度も最高峰で長く使えるのが最大のメリット。
ソフテック ローラー 6’6″
ソフテック ローラー 6’6” x 22 1/4 x 3 61L
ストリンガー2本で強度○
FCS対応オリジナルフィンボックスでカスタム性○
適度な大きさで持ち手があり一番持ち運びに適している
キャッチサーフと並ぶ有名ソフトボードブランド。6’6”というちょうどいい大きさが初心者には最大のメリット。
MFソフトボード ビースティ 6’0”
MFソフトボード ビースティ 6’0” x 20 x 2 5/8 37.01L
MFソフトボード ビースティ 6’6” x 22 x 2 3/4 46.19L
ストリンガー2本で強度○
FCS2、FUTUREフィンを選択出来るのでカスタム性◎
他社とは違いパフォーマンスボード寄りに設定されているため、厚みが薄く浮力が少ない分レールが薄くなっている。体力があって運動神経に自身がある方におすすめ出来る1本。
世界的に有名なプロサーファーミックファニングのブランドなので定価も一番高いが、リセールバリューが一番高い。
まとめ
- サーフボードは上達度合いによってどんどん乗り換えていろいろなボードに乗った方が上達に効果的。
- 初心者のころや初級者の頃はころんだりぶつけたりして壊してしまうことも多く、丈夫でリセールバリューが・高いものを選んでおくと買い替えの時に有利。
- ソフトボードのストリンガーは2本以上あると乗りやすい。
- 長すぎるもの、大きすぎるものは逆に取り回しが悪く危険なので~8ftぐらいまでのものを選ぶ。